心よりお待ち申し上げます
陶器のみの販売を7年。
陶器と食事を18年。
早いもので、25年もこの仕事にたずさわってきました。紆余曲折の25年間でしたが、今、少し落ち着いてきました。これからの陶千矛の道が決定しそうです。
多数のお客様のご支援とスタッフに支えられ、今日を迎える事ができました。
有難く厚く御礼申し上げます。
お客様がわがままの言える店として、何でもお答えできるよう日ごろから気配り・目配り・心配り、かゆいところに手が届く・・・。そんな店を目指しています。
不器用な店主ですが、原点に返り正直に商売をさせていただきます。
どうぞ一度、陶千矛にお越しください。
心よりお待ち申し上げます。
2006年11月 陶千矛店主 高山芳の
母の愛情のこもった料理
母は家族のために食事をつくります。どの母親も惜しみなくつくります。なんでもない料理だけど、「母の愛情はなにものにも勝(まさ)る」のです。この気持ちがあればお品書きは何でもよいのです。
『食と器の店 陶千矛』をオープンするにあたって、私は考えました。そして私は、「《子供のころに食べた思い出の料理》を、皆さんに食べていただこう」と思い至ったのです。
故郷のメニューをメインに、店作りを始めました。私が子供の頃に食べた料理といえば・・・。
- ソーセージの入ったカレー。
- 牛の乳ではない、ヤギの乳。
- 芋粥(いもがゆ)。
- 焼き芋。お風呂をまきで沸かしながら焼いたものです。お風呂を沸かすことよりも、おいしい焼き芋を食べるために、一生懸命、芋に集中していた気がします。
- 焼き食パンにマヨネーズ。おいしかったなぁ。
- 煮物もたくさん食べました。煮物は芋ずるであったり、かぼちゃであったり、小芋であったり。
- 特に芋が多かった。しかし芋を食べたくないと思ったことはありませんでした。それは大変おなかがすいていたからで、何でもおいしかったのでしょう。
肉を食べた思い出なんてなかった。肉の味なんて知らなかった。しかし、母の愛情は料理の中にこもっていたのです。
あの幼き頃から何年がたったのでしょう。大人になって、「陶千矛」をどんな店にしようと考え始めたとき、一番印象の強かったのは故郷の思い出です。あんなに田舎がイヤだったのに。思い出すのは、苦しく、イヤなあの頃の思い出ばかり。でも懐かしくて、嫌いじゃなかった。
だからこそ私は、「《子供の頃食べた思い出の料理》を皆さんに食べていただこう」と思ったのです。そんな思いから「陶千矛」が出来上がりました。